京都市・京友禅協同組合連合会

理事長  澁谷　　實

当組合は、京友禅の蒸し加工を専門とする企業の集まりです。蒸気による染料の発色、定着、それから洗い流し等、友禅染めの最終工程の難しい作業をしています。京友禅は、すべて分業です。必ず最後には｢蒸し｣と｢水元｣を行います。洋装のプリント服地、夜具、風呂敷等､広幅の｢蒸し、水元｣もやっております。
その昔、色鮮やかな京友禅の絵模様を鴨川の水面に映し、製作工程で使った染料や糊を洗い流す友禅流しは、京の風物詩として市民や観光客に親しまれてきましたが、今では設備の整った工場内で行われ、毎年八月に一度､当組合の青年部により観光イベントとして再現されているだけです。

水元蒸し箱友禅流し

京都友禅蒸水洗工業協同組合概要